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断熱材 ― 炭化コルク

ポルトガルの太陽と雨で育ったコルクを使用

現在、日本で住宅に使用されている断熱材はロックウール、グラスウール、ウレタンフォームが一般的です。しかし、ロックウール=石の綿 グラスウール=ガラスの綿は、高温で溶かし、細い針の集合体のようなものにして使われているためそれが飛散すると健康を害します。ウレタンフォームは燃えると有害物質が発生します。そこで無添加住宅は、ポルトガル産の、ワインのコルク栓を作った分の残りを炭にした「炭化コルク」を断熱材として選びました。炭化するときに木材の樹脂が出て、大きな固まりとなりそれをスライスしたものを使用しています。
炭なので、空気の浄化や調湿も抜群です。

ポルトガルの太陽と雨で育ったコルクを使用

1.コルクの樹脂を集める

2.蒸し焼きにして炭化

3.木の樹脂で大きな固まりに

4.できあがり。

※蒸し焼きにし、コルクの樹脂成分だけでブロックになります。100天然素材です。

コルクの性能

コルク樫はポルトガル、スペイン、南フランス、北アフリカの地中海沿岸地域に群生しています。その資源を大切に利用するため、伐採はせず、羊の毛を狩るように丹念に樹皮だけを剥ぎ取ります。そうすると再生力が強いため、9年後には樹皮が再生します。1本の木から通算10回は採ることができます。

また、素材内部に非常に多くの気泡を持っているコルクは断熱性・調湿性・遮音性に優れているほか、軽量で、スペリンという成分を含むため、ダニやカビの繁殖を抑える防虫効果、そして防水性はもちろんのこと、高い防火性も兼ね揃えています。なんと、スペースシャトルのノズル部分にも使われているそうです。